中国の文化観光部は、ギャンブル目的で中国本土の客をターゲットとする海外観光地に対するブラックリスト制度の「第三弾」の導入計画を概説した。
7月16日(金)に同部門のウェブサイトに掲載された簡潔な発表によれば、これらの措置は、外交部、公安部、国家移民管理局、中国民用航空局との共同戦略であるとのこと。
文化観光部がこのようなブラックリストの存在について言及したのはこれで3回目となる。最初のリストが発表されたのは2020年8月のことで、文化観光部は、そのブラックリストには「自国民の個人および財産の安全に危害を及ぼす」特定の海外都市および観光地に対し旅行制限が課すと述べていた。
リストに含まれる観光地の詳細は公表されていないが、同リストは2021年1月に拡大されている。16日(金)の発表は、「ブラックリスト」に載っている海外都市や観光地への海外ツアーや観光ビザ代理店サービスの停止など、取られているいくつかの措置項目を除いた詳細に再び注目を集めた。
また、「ビジネスジェットとチャーター便の管理も強化している」と述べた。
中国がブラックリストに載っている観光地を再び明らかにしなかった一方で、アナリストらは、フィリピン、カンボジア、ベトナムなどの東南アジアの新興ゲーミング管轄区域が対象であると述べており、またオーストラリアも対象となる可能性があることを示唆している。