大阪府知事・大阪市長の「大阪ダブル選」は9日、投開票され、知事選は大阪維新の会公認で現職の吉村洋文氏が2期目の当選を果たした。
市長選は、大阪維新の会公認で新人の横山英幸氏が初当選を果たした。
吉村氏は同選過去最多得票となる約244万票を獲得、次点の候補に約200万票もの大差をつけての圧勝となった。
また、あわせて行われた大阪市議会議員選挙では大阪維新の会が大阪維新の会が55議席、自民党が7議席、公明党が14議席、共産党が1議席、立憲民主党が1議席、無所属が1議席で、大阪維新の会は選挙前に続いて過半数の議席を維持。また、大阪市議会議員選挙でも大阪維新の会が46議席、公明党が18議席、自民党が11議席、共産党が2議席、無所属が4議席で、大阪維新の会は大阪市議会では初めて目標としていた過半数の議席を獲得した。大阪維新の会代表の吉村氏は、目標の過半数を達成できなければ代表を辞任する考えを表明していた。
今回の大阪知事・大阪市長選では大阪維新の会が推し進めるIR(統合型リゾート施設)誘致の是非が争点の一つとなっていたが、結果はIR誘致を進める維新の会が圧勝の形となった。
毎日新聞による投票を終えた有権者を対象とした出口調査(145投票所、知事選の回答者6190人)では、IR誘致について賛成と答えた人が53%で、反対の45%を上回った。一方吉村氏に投票した人のうち33%がIR誘致に反対している。
吉村氏は記者会見で「(IR)誘致を進めることに一定の民意が得られたと思っている」「大阪を成長させたいという、強い思いを持って次の任期4年間粉骨砕身頑張っていきたい」と、意気込みを語った。
大阪府・市は、米カジノ大手MGMリゾーツとオリックスを運営の主体としたIR整備計画を国へと申請しており、国の認定を待っている。
計画では、年間の来場者数は2,000万人、売り上げは5,200億円、経済波及効果は年間1兆1,400億円を見込んでいる。