フィリピンの総合ゲーミング会社レジャー・アンド・リゾーツ・ワールド(LRWC)は、以前から計画されていたボラカイ島のカジノリゾートをめぐり、マカオのギャラクシー・エンターテインメント・グループとの協議を再開する意向を認めた。
2社は2018年に5億5,000万米ドル(約605億円)のプロジェクトを開発する意向を表明し、PAGCORから暫定ライセンスを取得したが、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が同島での新たなカジノ開発を一時停止としたため、その計画は頓挫していた。
同大統領は先週、新型コロナウイルスの危機により同国が新たな資金源を求めていることから、その一時停止を解除した。
フィリピンのGMAニュース・オンラインの報道によると、LRWCのディレクターであるアルフレド・アベラルド・ベニテス氏は今週、ギャラクシーとの協議を再開する意向を認めたものの、詳細は明らかにしなかった。
ハリー・ロケ大統領報道官は、先週8月28日(土)に政府の方針変更を初めて発表し、「大統領はボラカイ島でのカジノ運営にゴーサインを出した」と述べた。この指示が出るまで、ボラカイ島ではカジノ施設は営業していなかった。
「ボラカイ島でのカジノ運営は、現在の新型コロナの感染拡大を考慮した安全衛生プロトコルの遵守や、子供や未成年者をギャンブル行為から遠ざけるための安全策の確保などの制限に従わなければならない」。
同国では昨年末にPIGO制度が導入され、ライセンスを取得したカジノ事業者が登録した顧客にオンラインゲーミングサービスを提供できるようになったほか、一部のライセンスを取得したスポーツブックも初めてオンラインでのサービス提供が可能になった。