フィリピンのゲーミング規制当局であるPAGCORは、2018年にロドリゴ・ドゥテルテ大統領が課したカジノ開発への新規参入の一時停止措置を先週の27日(金)に解禁し、新たな申請の受付を開始すると述べた。
地元メディアの報道によれば、この政策の転換は、歳入を増やす方法を模索しているフィリピン政府と共に新型コロナによるパンデミックの影響に対応するためとしている。それはまた、フィリピンのゲーミング投資会社、レジャー・アンド・リゾーツ・ワールド(LRWC)とマカオのギャラクシー・エンターテインメント・グループが、5.5億米ドル(約603億円)をかけボラカイ島に新たな生活をもたらすとしたカジノリゾート開発の初期の計画を見込める可能性がある。
PAGCORのアンドレア・ドミンゴ議長(Andrea Domingo)は以下のように述べている。「大統領は2018年にカジノ開発参入の一時停止措置を実施したため新規申請は受付けていなかった。しかし現在、大統領が[新規参入の一時停止措置]を解禁したため、我々はもう一度カジノライセンスの申請を受け付けることができるようになった。
フィリピン・INQUIRER誌の報道では、同議長が「聞いたところによると、この[新しいカジノ]はボラカイ島にある」と述べたとしており、これはLRWC-ギャラクシープロジェクトが再び議題になっていることを示唆している。
LRWCがリゾートを建設される予定だったボラカイ島の23ヘクタールの敷地を購入したと発表した直後の2018年3月に、合併事業パートナーはPAGCORから暫定カジノライセンスを付与された。
しかし、任期初期にギャンブル反対派であったドゥテルテ大統領は、環境問題に対処するためにカジノ開発への新規参入の一時停止措置を導入し、ボラカイ島を6カ月間閉鎖することで、その流れをすばやく抑制した。
同大統領はまた、香港に上場しているランディング・インターナショナルが計画していたマニラのエンターテインメント・シティ・プロジェクトの統合型リゾート開発を中止した。これは、2018年8月にここで起工式が行われた直後のことであった。
ドゥテルテ大統領のスタンスは変わりましたが、同議長は27日(金)、現在のエンターテインメント・シティで運営中の3つのIR(シティー オブ ドリームス マニラ、オカダ マニラ、ソレアリゾート&カジノ)と2022年オープン予定のウエストサイドシティ・リゾートワールド以外に、新たなカジノ開発を承認する計画はないと述べた。
しかし、同議長はパンパンガ州のクラークフリーポートゾーンやセブ島のさらに南方などの地域での、新しいプロジェクトへの扉を開けたままにしている。
IAGは、ボラカイ島の開発再開の可能性についてギャラクシーにコメントを求めている。