先月の横浜市長選挙の結果により、10日(金)に同市が横浜IRの事業者選定プロセスを正式に中止したことを受け、ゲンティン・シンガポールは、「驚きと失望」を残したと述べている。
横浜市立大学の山中竹春元教授が横浜IRの反対派として同市長選挙で勝利して以降、夢の横浜IRの運命は誰もが知るところであったが、新市長は10日(金)の所信表明演説で事業者選定プロセス中止の決定を正式に表明した。
これに応える形で、メルコリゾーツ&エンターテインメントと共に横浜IRのRFPに参加している2者のうちの1者であるゲンティン・シンガポールは、失われた機会に失望を表明する独自の声明を発表し、以下のように述べた。
「同市が横浜IR事業に関連する公募を中止するという決定に至った予期せぬ事態の展開に驚き、失望している。
取締役会と会社の経営陣は、当社含むコンソーシアムパートナーやサポートパートナーらと共に、合理的な入札に向けて準備をし、参加するためにかなりの時間を費やし、最善の努力を尽くしてきた。そして、横浜市とその地域コミュニティに利益をもたらすと同時に同市を世界クラスの観光地にさせるという有意義な投資を提案してきた。
我々の横浜IR公募に際し、ご協力とご支援を賜った皆様に心より感謝申し上げますとともに、横浜市の発展を心より願っております」。
ゲンティン・シンガポールのコンソーシアムには、日本のゲーミング企業のセガサミー・ホールディングス、防犯と防災スペシャリストである綜合警備保障(ALSOK)に加えて、日本の建築、エンジニアリング及び建設界の「ビッグ5」のうちの3社である鹿島建設、竹中工務店、大林組が参画しており、横浜IRの開発パートナーとして選ばれるのに適当であると思われていた。