ゲンティン・シンガポールは、横浜IR参画に向けて日本の国内企業だけで組成したコンソーシアムパートナー5社を正式に発表した。
6月11日(金)発表されたプレスリリースによると、ゲンティン・シンガポールは、綜合警備保障(ALSOK)、鹿島建設、竹中工務店、大林組とともに、日本のパチンコ大手セガサミーホールディングス(以下、セガサミー)を含むコンソーシアムを主導することになる。
セガサミーは、韓国の大手外国人専用カジノ事業者のパラダイスグループとの提携し、韓国IRのパラダイスシティの株式45%を保有しており、既に統合型リゾート運営実績のある唯一の企業であるが、同グループには、IR開発を目指す一連の専門的技術が集結している。
綜合警備保障は、保安防災サービスを提供するとともに、鹿島、竹中、大林組は日本の建築、エンジニアリング、建設会社の大手5社の「ビッグ5」のうち3社の代表である。
シンガポールのリゾートワールド・セントーサの所有者兼運営者であるゲンティン・シンガポールは、次のように述べている。「我々のビジョンは、戦略的に配置され持続可能及び地元との強力な連携を主体とした世界クラスのIR拠点を創ることである。
安定した財務力と、30年以上に渡り観光に焦点を当ててきたIR開発における成功実績の両方を兼ね備えた我々は、横浜市を主要な観光地に変革し成長させるための象徴的なIRを創るのに理想的な立場にある。そして同市は日本国内へのインバウンド観光の玄関口となり、日本の観光成長戦略に貢献するだろう」。
ゲンティン・シンガポールは、取締役会がすでにそのプロジェクトへの投資を承認しているとし、そのような投資は現在の時価総額の100%未満であることに基づく株主の承認を必要としないと述べている。
同コンソーシアムは、メルコリゾーツ&エンターテイメントが率いるグループとともに、横浜のRFPの次段階への参加資格を得た2者のうちの1者である。
ただし、多くのアナリストはすでにゲンティン・シンガポールコンソーシアムが横浜の選定を勝ち取る本命として名を挙げている。メイバンク・リサーチのアナリストのサミュエル イン・シャオ・ヤン氏は先日、ゲンティン・シンガポールはMICEでの強力な実績により「競合他社よりもずば抜けて有利な立場にいる。」と示した。そして同社は、シンガポールのIRにおける、観光事業や金融の安定化及び責任あるギャンブルの取り組みを強化している。