香港ジョッキークラブ(HKJC)は日曜、過去最高の開幕日発売金を記録し、その合計は13億8,000万香港ドル(約189億円)に達した。これは2017/2018年シーズンに記録されたそれまでの最高額を6.8%も上回る額となる。
地元賭金は、それまでの最高額を4.6%上回る11億3,000万香港ドル(約155億円)に達し、コミングリング(共同賭事プール)は18%増の2億4,700万香港ドル(約34億円)だった。
皮肉にも、この新記録が達成された同じ日、HKJCは競馬大会への来場者数過去最少記録も更新し、新型コロナウイルスの制限によって沙田(シャティン)競馬場への入場が許可されたのはたった362人だった。
少ない来場者にも関わらず、HKJCのウィンフリード・エンゲルブレヒト-ブレスケスCEOは、ここ数カ月の苦難を考えると、新シーズンが開幕できたことに安堵していると述べた。
同氏は、「新シーズンを開幕する中で、恐らく願える限りの最高のスタートを切ることができ素晴らしい結果となった。開催日に場外馬券売場(Off-Course Betting Branches)を休業せざるを得なかったにもかかわらず、発売金を増やすことができた。
コミングリングは2億4,700万香港ドルで18%増。この点から発売金に関して言えば非常に嬉しい結果だった。私に言えるのは、このシーズンを開幕することは、当社のスタッフ全員にとって非常に大変で、たくさんの計画や舞台裏での準備が必要だったということだ」
この好調なスタートの前の先週、HKJCは、サッカーくじとマーク6くじでの大幅減少の影響で2020年6月期の発売金が11.6%減の2,188億香港ドル(約3兆円)に落ち込んだことを報告していた。
それに対して、競馬発売金の減少幅は3.2%にとどまリ、1,210億香港ドル(約1.66兆円)だった。