ウィン・リゾーツのマット・マドックス社長兼CEOは、2019年第2四半期にVIPおよびプレミアムマス部門で大幅なマイナス成長となったにもかかわらず、同社がマカオで成長するマス市場を好んで、従来のハイエンドへの焦点から方向転換することはないと語る。
代わりに、マドックス氏は最近発表された旗艦施設であるマカオの統合型リゾート、ウィン・パレスのフェーズ1拡張が、プレミアムマスセグメントを確実にターゲットにしていると明かした。マドックス氏は同セグメントが「なくなることはない」と主張している。
Inside Asian Gamingが伝えた通り、ウィン・パレスの2019年第2四半期のVIP売上は前年比で4.6%減少しており、バーンスタインのアナリストによると、一方でマスでの5.8%の増加は予想よりも低く、「その理由はプレミアムマスセグメントの、より上の層での下降傾向で、これはVIPと大きく関連している。ハイエンドのプレイヤーは来てはいるが、テーブルでの滞在時間が短くなり、実際のバイイン額は減っている」という。バーンスタインは、「シティー オブ ドリームス/モーフィアスでのメルコの成長とマーケティング努力もまた、ウィン・パレスのプレミアムマスシェアを奪っているようだ」と説明した。
水曜朝に行われたウィンの2019年第2四半期業績報告の中で、マドックス氏は、「もう一度皆さんに言っておきたい。プレミアムビジネスがなくなることはない。我々は何年にもわたってこれを経験してきた。2016年にも2012年にも、本当に少しの間人為的にビジネスが縮小し、みんながコアに集中して、そしてかなり急激に拡大する。だから我々は、自分たちの在り方を変えるということはするつもりはない。我々はプレミアム事業者であり、今後もそうあり続ける」と述べた。
ウィン・パレスの拡張には、マカオで成長するマス市場にアピールする狙いの非ゲーミング施設が数多く含まれており、マドックス氏はその主な目的は、施設のプレミアムマスの露出を高めるためだと話した。
同氏は、「ウィン・パレスには1,700室以上のホテル客室が必要だ。つい最近かなり良い客室を新たに増やした同業者の何社かを見れば、それが最終的な収益にどう作用したかが分かる。当社のホテルは満室で、週末には断りたくない顧客を断っており、もし彼らが滞在してくれればより多くの時間とお金を消費してくれることは分かっている。
クリスタル・パビリオン(ウィン・パレスの拡張計画の一部)は多くの顧客を惹き付けるだけでなく、コタイから分かるように、顧客と一緒に家族が旅行してくる。
クリスタル・パビリオンプロジェクトは、はるかに広い層にアピールするだろう..プレミアムマス層がホテルに滞在する、そしてこのプロジェクトによってコアであるマスからの訪問客が大幅に増加することになると思う」と述べた。