ウィン・リゾーツは2019年6月30日までの3か月間のマカオ統合型リゾートからの営業収益11.8億米ドル(約1,255億円)を報告した。これは2018年の同期間からは前年比で1.0%の微増を示している。
この結果の背景にあったのはマスマーケット部門での取引高増加、そしてマカオにある統合型リゾート、ウィン・パレスとウィン・マカオの両方で取引高は減少したもののVIPでウィン率が改善したことだった。
ウィン・パレスでは、19年第2四半期、営業収益が6億2,890万ドルへと1.3%増加し、カジノ収益は5億2,850万ドルへと0.7%増加した。同四半期のVIP売上は133.9億ドルへと4.6%減少したものの、ウィン率が3.02%へとわずかに改善したことに助けられた。
反対に、マステーブル・ドロップ(掛け金)は12.7億ドルへと4.0%増加し、マステーブルゲームのウィンは5.8%増加の2億9,690万ドルにのぼった。スロットマシンの掛け金総額は0.3%減の9億3,780万ドルとなった。
ウィン・パレスの調整後プロパティEBITDAは1億6,720万ドルで、18年第2四半期の1億7,930万ドルからは6.8%の減少となった。
ウィン・マカオでは、営業収益が5億4,650万ドルへと0.6%増加し、調整後プロパティEBITDAは1億7,590万ドルへと1.7%増加した。
半島側にあるこの施設では、VIPテーブルゲーム売上が92.8億ドルへと33.4%急落したものの、カジノ収益は4億8,120万ドルへと1.7%の増加となった。ウィン・パレスと同様、VIPは3.30%という高いウィン率に後押しされた。これは予想レンジ、そして2018年第2四半期の2.56%を優に上回っている。
マステーブル・ドロップは4.2%増の13.5億ドル、テーブルゲームのウィンは10.7%増の2億7,910万ドルとなった。スロットマシン掛け金は9億2,580万ドルへと3.9%減少したが、ウィンは5.9%増加して4,280万ドルとなった。
5.1%増加したラスベガス事業からの収益4億6,410万ドルも含むグループの19年第2四半期決算にコメントしたマット・マドックスCEOは、「マカオの中核であるマス事業での際立った好調な業績」と話し、同時に最近発表したウィン・パレス拡張についても強調した。
マドックス氏は、「マカオのクリスタル・パビリオンの設計・計画において意味のある進展があり、コタイで『必見』の観光地になると確信している」と述べた。
ウィン・リゾーツ・リミテッドは1株当たり1.00ドルの配当金を発表し、2019年8月27日に支払われる予定。