カンボジアの統合型リゾート事業者であるナガコープは、3月に新型コロナウイルスの影響でサンシティVIPクラブを閉鎖した後、紹介VIPを含むプノンペンの地域専属市場に焦点を当てていると当メディアに語った。
同社は、多くの地域のカジノ・IR事業者の中で、新型コロナの感染拡大により、サンシティの客室を長期間、営業停止していると認めた企業の一つ。また、オーストラリアのクラウン・リゾートとスター・エンターテインメント・グループは、現地の規制当局の調査を受けて、すべてのアジアのジャンケットとの関係を断った。
IAGが報じたように、サンシティは先週、当局が犯罪結社、違法賭博、マネーロンダリングに関与していると主張する元CEOのアルビン・チャウ氏を逮捕したことを受け、同社のすべてのマカオVIPクラブの閉鎖を発表。
ここ数日のIAGの問い合わせに対し、フィリピンと韓国の事業者は、サンシティのVIPルームが閉鎖されたことを確認した。そのほとんどが新型コロナによるものだが、オカダ マニラはチャウ氏逮捕のニュースが流れてからサンシティVIPクラブを正式に閉鎖した。リゾートワールド・マニラはIAGに対し、サンシティのVIPルームを昨年閉鎖したと述べた。韓国のパラダイスは、過去2年間、感染拡大の影響で海外旅行がほとんどできなくなっていたため、VIP業務を中止した理由として新型コロナを挙げている。
多くの人が詳細を語ろうとしない中、ナガコープはナガワールドにあるサンシティVIPクラブを2021年3月に閉鎖し、代わりに「マス市場、プレミアムマス、紹介VIPの3つの市場セグメントの地域専属市場に集中することを計画している」と述べた。
また、国境が開放され次第、観光の機会にも対応していくという。
モルガン・スタンレーのアナリストは先週の報告で、ナガワールドは2019年にVIPセグメントのEBITDAが45%と、対象範囲内のすべての地域事業者の中で最も高く、そのうち25%は中国のVIPからのものと推定されると述べている
「これは、当社のVIPへの高い収益(GGRの72%)と、低い税率と運用費を反映した高い利益率(24%)の結果である」。
これに対してナガコープは、2019年にサンシティがナガワールドの総GGRの11.1%である1億9,170万米ドル(約218億円)と、EBITDAの6.7%である4,520万米ドル(約51億円)に貢献したとIAGに説明。昨年、サンシティはナガワールドのGGRの10.1%である8,820万米ドル(約100億円)と、EBITDAの6.2%である1,640万米ドル(約19億円)に貢献した。
サンシティは、2018年3月にナガワールドのVIPルームを初めてオープンしている。