副CEO兼執行取締役
ゲンティン・バーハッド
副CEO兼執行取締役
ゲンティン・マレーシア
パワースコア: 854
昨年の順位: 30
評価理由
- 祖父であるリム・ゴー・トン氏が創業したゲンティングループを率いる父
- 親のリム・コック・タイ氏の明らかな後継者マレーシア、シンガポールそしてラスベガスにあるナイトクラブZoukのオ ーナー
ゲンティングループの長であるリム・コック・タイ氏は、時が来れば会社の支配権を彼の3名の息子に引き継ぐ計画があることを明らかにしている。
恵まれている3名は、すでに事業に積極的に関わっており、三男のリム・ケオン・ロイ氏はゲンティンクルーズラインの取締役副社長、次男であるリム・ケオン・ハン氏はテーマパークの経営に携わっている。しかし、彼らの父親の長期計画の中心にいるのは長男リム・ケオン・ホイ氏である。
若干37歳の同氏は、ゲンティン・バーハッドとゲンティン・マレーシアの2社の代表取締役副CEOを務めている。また昨年8月までゲンティン香港の副CEOであったが、債務問題に直面したことにより辞任している。30億米ドル (約3,400億円)以上の負債を抱えた会社を導くことは、若き日の彼には少し荷が重かったのかもしれない。
その反面、同氏の野心が鈍る事はなかったようだ。ゲンティン香港を退任した直後、同氏は前職の会社からナイトクラブブランドZoukを買収し、今年の 6月に同氏の父親が開業したリゾートワールド・ラスベガスにも進出している。ニューヨークやマイアミへの進出も進めているゲンティンのことを考えると今後も同様の流れが起こっても驚くことではない。
家業を継ぐ前に投資銀行HSBCに短期間在籍したことが功を奏したのかもしれない。また、ロンドン大学クイーンメアリー校でコンピューターサイエンスの理学士号(優等学位)を、またリージェントビジネススクールにてインターナショナル・マーケティング・マネージメントの修士号を取得していることからも同氏の優れた経歴が分かる。