ギャラクシー・エンターテインメント・グループのシニア広報本部長であるバディ・ラム氏は、外部都市からの観光客によるグレーターベイエリア内での消費行動をめぐる競争対策として、事業者はマカオへの継続投資が必要不可欠であると述べている。
同氏は16日(水)のMGSサミットでのパネルセッションの中で、同社が新型コロナのパンデミック真最中に、具体的になぜギャラクシー・マカオの第3期および第4期開発計画を押し進めたのかという質問に答えた。2022年にオープン予定のギャラクシー・マカオの第3期開発では、新しいゲーミングスペースと小売店に加えて、450室の全室高級スイートで構成されるタワー「ラッフルズ・アット・ギャラクシー・マカオ」と、アンダーズ・マカオホテル併設のギャラクシー・インターナショナル・コンベンションセンターが建設される。
「我々はマカオの将来の長期的発展に自信を持っている」と、マカオのコンセッション保有者である6社の代表者を目玉としたパネルセッションで語った。「先週、マカオ政府は観光産業のマスタープランを発表した。そこには観光客数が[2025年までに]年間4,000万人に達すると予想されており、ひとたび新型コロナのパンデミックが収まれば、その数は2019年の水準にあっという間に戻るだろう。
我々は回復に向けた準備をするつもりだが、その間にも我々はこの業界内で自己改善に取り組む必要がある。グレーターベイエリアの開発は、この地域の都市間で競争が起きることを意味する。
たとえば、広州と香港はこの時期に大規模な観光プロジェクトを多数展開している。それゆえ、我々はこの競争に立ち向かい、いわば競合他社に対する地位を向上させるためにこの休止期間を利用する準備を行う必要がある」。
サンズ・チャイナの企業広報&地域課本部長であるサムチョンニン氏は、新型コロナによる感染拡大は、観光客への影響を最小限に抑えながら、自社がサンズ・コタイ・セントラルを20億米ドル(約2,283億円 )をかけてザ・ロンドナー・マカオに改装し完了するための絶好の機会となったことに同意した。
同様にMGMチャイナのケネス・フェン氏は、マカオで市場シェアが最小のコンセッション保有者である我が社の将来は「投資次第である」とし、「しかし、中国がさらに発展するにつれて、我々はその繁栄を享受することになるだろう。私はそうなることを確信している」と述べた。