ギャラクシー・エンタテインメント・グループの業績は、他のマカオのコンセッション保有者と同様の傾向を示し、グループ全体の純売上高は43億香港ドル(約629億円)で前年同期比176%の増加となったが、最近の新型コロナウイルスの感染拡大により、6月期と比較して23%減少した。
調整後EBITDAは5億300万香港ドル(約74億円)で、20年第3四半期の9億4,300万香港ドル(約138億円)のEBITDA損失を解消し、21年第2四半期に記録した11億香港ドル(約161億円)の半分以下となったが、さらに当四半期に4,700万香港ドル(約6億8,800万円)の不運が生じたことが影響した。
旗艦IR施設のギャラクシー・マカオの純売上高は28億香港ドル(約410億円)、純ゲーミング売上高は23億香港ドル(約337億円)で、どちらも前四半期比で26%減だった。当四半期には、マステーブルが17億香港ドル(約249億円)、VIPが9億700万香港ドル(約133億円)、EGMが1億7,400万香港ドル(約25億円)だった。
スターワールドでは、純売上高が前期比29%減の6億6,400万香港ドル(約97億円)で、ゲーミング売上高が6億2,700万香港ドル(約92億円)となり、その内訳はマステーブルが4億5,300万香港ドル(約66億円)、VIPテーブルが3億2,700万香港ドル(約48億円)、EGMが1,400万香港ドル(約2億500万円)だった。
ブロードウェイ・マカオの純売上高は1,400万香港ドル(約2億500万円)と横ばいで、ゲーミングからの貢献はごくわずかだった。一方、シティ・クラブのGGRは1億1,900万香港ドル(約17億円)となった。
同社は、ビジネスが低迷している間も、ギャラクシー・マカオの第3および第4フェーズ開発に注力していると述べている。2022年中に第3フェーズを段階的にオープンさせる予定で、まずは450室の全室スイートのラッフルズ・アット・ギャラクシー・マカオを建設した後、ギャラクシー・インターナショナル・コンベションセンターとアンダーズ・マカオを順次オープンさせていく。
同社会長のルイ・チェ・ウー氏は、「次世代の統合型リゾートであるコタイ・フェーズ4の建設も継続して進めており、これによりコタイのエコシステムが完成する」とコメント。
「ご覧の通り、当社はマカオの将来に大きな自信を持っている。コタイ・フェーズ3と4は、観光とレジャーの世界的中心地になるというマカオのビジョンを支えてくれるはずだ」。