2021年9月の訪日外客数は 17,700人であった。政府観光局が発表した。
これは、新型コロナウイルス感染拡大防止策の一環として一部の例外を除いて国境をまたぐ往来が停止されていることによるもので、新型コロナの影響前の2019年同月比99.2%減に相当する。なお、観光目的の入国は引き続き認められていない。
2020年1月下旬以降の新型コロナの拡大により、多くの国で海外渡航制限等の措置が取られ、日本においても検疫強化、査証の無効化等の措置が取られる中で、新型コロナの感染状況の変化により日本及び各国の措置は緩和・強化が繰り返されてきた。日本においては、変異株の感染拡大防止や日本国内における感染抑止のため、新規入国の一時停止、ビジネストラック・レジデンストラックの運用の停止、検疫の強化等の措置が引き続き取られており、訪日外客数は依然として低水準である。
新型コロナ感染拡大防止策の一環として、観光目的の国際的な移動に制約が続いている。一方、ワクチン接種の普及等を受けて、欧米市場を中心に一部の国においては入国後の行動制限が緩和され、日本においても2021年10月以降一部の国・地域からのワクチン接種証明書保持者の入国後の待機期間の短縮などの動きも見られている。観光局は、感染状況の変化とともに各国の出入国規制や市場動向を引き続き注視していく必要があるとしている。
9月の国別の入国者数は、中国が4,000人で最多だったほか、韓国が2,200人、米国が1,700人、ベトナムが1,000人と続いた。2021年1月から9月までの総計では、中国が33,000人、次いでベトナムが23,400人、米国が15,700人となっている。