日本政府観光局(JNTO)は、国際会議の日本への誘致・開催を推進するため、新たに4名をMICEアンバサダーに任命したことを発表した。
新たに就任したのは、折茂 慎一(おりも しんいち)(東北大学材料科学高等研究所 所長)、冨永 悌二(とみなが ていじ)(東北大学脳神経外科 教授・科長)、橋本 隆子(はしもと たかこ)(千葉商科大学 副学長)、森山 啓司(もりやま けいじ)(東京医科歯科大学大学院 教授)の4名。
MICEアンバサダープログラムは、学術分野や産業界において国内外に対し強い発信力やネットワークを持ち、日本の顔として「国際会議開催地としての日本」の広報活動や国際会議の誘致活動に寄与する有識者を「MICE アンバサダー」として任命し、その活動に対して支援を行う制度。
本制度は2013年から開始し、現在総勢73名が就任している。会議誘致のみならず、開催や国際会議の啓発・広報活動を行っている。
2021年9月には仙台にて世界地震工学会議(3,000人)がハイブリッド開催されたり、 2019年には京都にて国際博物館会議(4,500人)が開催された。
JNTOは「今後も『MICE アンバサダープログラム』 を効果的かつ強力に展開することにより、更なる国際会議の誘致・開催に努める」としている。
「特定複合観光施設区域整備法(IR整備法)」では、IRにおけるMICE施設(国際会議場および展示場)の要件が以下のような大規模なものとなっており、それに向けて更なる国際会議の誘致・開催が必須課題となっている。
・国際会議場
最大の国際会議室の収容人数が1,000人以上。それ以外の中小の国際会議室の収容人数の合計が最大の国際会議場の2倍以上であることとする。
・展示等施設
最大国際会議室の収容能力に応じ、展示会、見本市その他の催しの用の施設の床面積の合計は、以下の3パターンの面積以上であることとする。
①会議室の収容人数が1,000人以上3,000人未満=展示場の広さは12万平方メートル以上
②会議室の収容人数が3,000人以上6,000人未満=展示場の広さは6万平方メートル以上
③会議室の収容人数が6,000人以上=展示場の広さは2万平方メートル以上