9月13日から19日までの7日間、マカオのゲーミング粗収益(GGR)は前週比8%減の1日あたり約2億4,300万パタカ(約33億円)となったが、これは「主に変動の激しいVIPの影響」によるものだとバーンスタインは述べている。
週ごとにチャネルチェックを提供するバーンスタインは、マカオが中国本土の大部分で最近発生した新型コロナウイルスの感染拡大から回復していることから、月間累計GGRが2019年9月と比較して1日ベースではまだ66%低いものの、8月と比較して76%高い48億パタカ(約655億円)になると予測している。
VIPのボリュームは8月と比べて60%から65%、マス部門は70%から80%増加している。
短期的には、9月10日以降に新たに300人以上の感染者が発生した福建省が注目されている。感染拡大が今のところ同省内で留まっていることを考えると、同省からの旅行者は中国本土からの旅行者の5%に過ぎないため、マカオへの影響は限定的であるとバーンスタインのヴィタリー・ウマンスキー氏、ルイス・リー氏、ケルシー・チュー氏は指摘。
しかし、「その感染拡大が他の地域にも広がり、中国国内の渡航規制が再び引き上げられた場合は回復を妨げる可能性がある」と述べている。
「新たな渡航規制がないと仮定して、同省からの局所的な感染が他の省に広がらなければ、マカオへの訪問者数は10月までに4月/5月の水準に戻り始めると予想される」。