パチンコ・パチスロ遊技機大手セガサミーホールディングスは9月10日、横浜市における統合型リゾート事業(IR事業)への参画を中止することを表明した。
セガサミーHDは、2021年6月11日付「横浜市における統合型リゾート事業への参画に関するお知らせ」において、日本国内における統合型リゾート事業(以下、IR事業)への参画を目指して、世界有数のリゾート施設運営企業であるゲンティン・シンガポール・リミテッド(Genting Singapore Limited)と協業し、綜合警備保障株式会社、鹿島建設株式会社、株式会社竹中工務店、株式会社大林組とともにコンソーシアムを組成し、横浜市の実施する特定複合観光施設設置運営予定者の公募に応募することを公表していた。
しかしながら、同社は「この度、9月10日に横浜市がIR設置運営事業予定者の公募の中止を決定したことを受け、横浜市におけるIR事業への参画を中止せざるを得ない状況となった」と説明し、横浜IRへの参画中止を発表した。
同社は8月6日、2021年6月30日までの3カ月で黒字に転換し、親会社の所有者に帰属する利益が29.4億円となったことを発表している。グループの四半期決算によると、収益は前年比22.9%増の594.5億円で、そのうち474.4億円はエンターテインメントコンテンツ事業によるものであった。
なお、同社は「横浜IRへの参画中止による 2022年3月期の連結業績への影響は軽微」としている。