アジアのゲーミングおよびレジャー業界を取材して16年目を迎えたIAGの新連載では、ちょうど10年前の特集記事「Asian Gaming 50(アジアンゲーミング50)」から、2011年9月当時の話題を振り返る。
アジアンゲーミングパワー50が毎年11月号の定番となるずっと前は、例年9月号の特集記事だった。というのも、我々は、毎年10月にG2Eのためにラスベガスに飛んでおり、そこにいつも9月号を持参していたからだ。
大人気を博すアジアンゲーミングパワー50は当時、単に「アジアンゲーミング50」と呼ばれていた。2016年に、アジアゲーミング界で最も影響力のある人物の年に一度のランキングを決める主要な要素を反映させるために「パワー」という言葉が追加された
では、過去10年間で他に変化したことは?驚くことに上位にはほとんど変化がない。2011年のランキングでは、ギャラクシーエンターテインメントグループのフランシス・ルイ氏がトップだった。そして彼は2019年と2020年の過去2年間もトップに輝いており、故シェルドン・アデルソン氏が2位につけていた。この2人は2011年からの10年間、トップの座を巡って素晴らしい戦いを繰り広げ、アデルソン氏が2013年から2018年まで6年連続で1位に輝いた。
2011年のトップ10に入っていたのは他に、リム・コック・タイ氏(3位)、ローレンス・ホー氏(5位)、パンジー・ホー氏(10位)など。そして注目すべきは当時、スティーブ・ウィン氏(4位)と岡田和生氏(7位)がランクインしており、その後両氏共に名声を失っている。
2011年はまた、2008年のランキング開始以降初めて、スタンレー・ホー博士の名がアジアンゲーミング50から消えた年でもあった。博士は2009年の転倒によるけがの影響が長引き、最終的にはSJMとSTDMでの日々の業務から身を引くことを余儀なくされた。IAGは代わりにその2011年9月号で、博士を非公式ではあるがアジアンゲーミング50ランキング殿堂入りとした。
2021年のアジアンゲーミングパワー50は11月5日(金)に、マカオのウィン・パレスで開催される「アジアンゲーミングパワー50ガラディナー」で発表予定。お見逃しなく!