米国カジノ大手ラスベガス・サンズは、マリオット・インターナショナルの長年の法律顧問であるイービン・マオ氏(Yibing Mao)を同社取締役会に任命したことを発表した。
同社が提出した書類によると、マオ氏は非常勤役員に任命されており、同社の標準的な役員報酬を受け取る権利がある。これには、委任契約報酬として年間15万米ドル(1,650万円)、年間10万米ドル(約1,100万円)の制限付株式付与、および。新しい取締役のために1回限り10万米ドル(約1,100万)のストック・オプションの付与が含まれている。
同氏の経歴によれば、過去24年間、香港を拠点とする太平洋地域のマリオット・インターナショナルの主任法律顧問を務めてきた。同氏は、香港にある同社の法務チームを当初の2人から50人以上の弁護士を抱えるまでに拡大させ、全体で7つのオフィスの従業員を支援し、2016年にマリオットがスター・ワールドホテルを買収した際の一翼を担った。
同社が3月にラスベガスにある施設を62.5億米ドル(約6,870億円)で売却後、ラスベガス・サンズがアジア事業に集中する際、マオ氏の任命が行われる。
当時、ロブ・ゴールドスタイン会長兼CEOは、「アジアがこの会社の中心であることに変わりはなく、我々の意識の中心にはマカオとシンガポールでの開発がある。常に当社施設およびそれらのコミュニティに再投資する方法を模索している。」と述べている。