ラスベガス・サンズ(以下LVS)は、最近ラスベガスの資産を売却して得た収益の一部を用いて、マカオにある子会社サンズ・チャイナの株式保有率をさらに高める可能性がある。
LVSの社長兼最高執行責任者(COO)であるパトリック・デュモン氏は、アジア時間の木曜日早朝に行われた第1四半期の収支報告でこの可能性を示したが、同社は間もなく取得する62億5,000万米ドル(約6750億円)の利益の活用法を検討中である。
同社は現在、サンズ・チャイナの株式69.94%を保有している。
「これを当社が考えていることに間違いはなく、熟慮していく」と、デュモン氏はコメント。
「当社の立場としては、世界をリードする観光地としてマカオの長期的な将来性と成功を信じており、ロブが述べている通り、非ゲーミングへの投資を増やしていく予定だ」。
「現在はまだその資金を得ていないため、取得できた際に焦点を当てて選択肢を検討中である。 当社は新たな開発を検討しており、今いる市場でより多くの開発を行いたいと考えているが、(出資比率の増加は)検討の余地があるように思う」。
「当社には多くの機会が転がっている。今は辛抱強く、異なる視点で全てに目を通しているつもりだ。すぐに実行に移すとは言わないまでも、資本の投入方法を考慮する中で検討していくことになる」。
香港証券取引所の規則では、株式の25%以上を公開する必要があるが、同氏は「例外もある」と述べている。
同社は今年3月、2つの異なる投資グループとの間で、ラスベガスの全資産を62億5,000万米ドル(約6750億円)で売却することで合意したと発表。
当時の会長兼CEOロブ・ゴールドスタイン氏は今回の売却により、同社はアジアへの再投資や、新しい市場で大きく成長する機会に資源を集中できると述べた。