バーンスタインによると、マカオの4月第2週のゲーミング粗収益(以下、GGR)は、VIPセグメントの高いホールド率に支えられ、第1週と比べて16%増加した。
同社のヴィタリー・ウマンスキー氏、ケルシー・チュー氏、ルイス・リー氏はGGRの週間報告の中で、先週の一日あたりの平均収益(以下、ADR)が2億9,000万パタカ(約39億6,000万円)となり、4月1日から6日までの2億5,000万パタカ(約34億1,000万円)を16%、3月のADRの2億6,800万パタカ(約36億6,000万円)を8%上回ったと推測。この数字は、新型コロナウイルスの収益の影響を考えると、昨年よりも比較対象となり得る2019年4月の7億8,600万パタカ(約107億円)と比べて66%低い。
「今月はVIPのホールド率が高いため、VIPの一日平均収益は前月比10%減、マスGGRは前月比1桁半ばの割合で減少すると推定される」と、アナリストらは分析。
同社は、ADRが増加している一方で、イースターと清明節の休暇期間中の一日あたりの訪問者数が前月比で減少していると指摘した。
その結果、4月のGGR予想を引き下げ、2019年4月と比較して60%強の減少を見込んでいる。2021年全体では、GGRが2019年の64%まで、マスが75%近くまで回復するが、VIPは50%以下になると予想される。