2月、マカオにあるカジノのゲーミング粗収益が73億1,000万パタカ(約977億円)だったことをゲーミング監察協調局が報告した。1月からは8.9%減、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大が始まる1年前の2019年2月の253億7,000万パタカ(約3,390億円)からは71.2%減となった。
しかしながら、世界的な感染拡大が始まった2020年2月と比べると135.6%増となる。2020年2月、マカオは全てのカジノを15日間閉鎖し、その結果GGRは31億パタカへと激減した。
2月は日数が少ないために、そのGGRは日次ベースで1月より多く、1日当たりの平均収益は2億6,100万パタカとなった。1月は1日当たり2億5,900万パタカを少し下回る水準だった。
1月比で全体的に減少した原因には、旧正月がそれまでの期待よりも大幅に不振だったことがあり、大型連休前に中国本土の複数の場所で新型コロナの感染が再拡大したことで、当局は帰省自粛命令を発していた。その結果、旧正月連休中の訪マカオ旅客数は前年比65.3%減のたった90,615人となった。(新型コロナの発生初期となる)2020年は261,069人、2019年は121万人だった。
マカオのカジノは1月、過去12カ月間で最高の業績を記録し、GGRは12月比2.6%増を示す80億2,000万パタカ(約1,072億円)にのぼった。
2021年1月と2月を合わせたマカオのGGRは現在153億4,000万パタカ(約2,050億円)となっており、前年比では39.2%減。
2020年の合計GGRは604億4,000万パタカ(約7,945億円)で、前年比では79.3%減となった。