メルコリゾーツ&エンターテインメントは、2020年10-12月期に1億9,970万米ドル(約211億8,900万円)の純損失が出たことを報告した。しかしながら、マカオの多くの事業者同様、EBITDAは黒字転換しており、マカオとマニラにあるシティー オブ ドリームス2施設での好調な回復が後押しした形となる。
20年第4四半期の調整後EBITDAは5,340万米ドルで、2019年同期間の4億980万米ドルからは大幅減となるも、第3四半期の7,670万米ドルというマイナスの調整後EBITDAからは大幅な回復を示している。
同様に営業総収益は5億3,000万米ドルと、前年同期間比64%減となるも、第3四半期の2億1,000万米ドルからは152%の増加となる。
シティー オブ ドリームス マカオでは、20年第4四半期の営業収益が3億2,120万米ドルとなった。2019年第4四半期は7億5,910万米ドル、20年第3四半期は3,080万米ドルだった。マカオの旗艦施設である同施設は第四半期、5,730万米ドルの調整後EBITDAを計上しており、第3四半期のマイナス4,920万米ドルから黒字転換した。シティー オブ ドリームスの好調な回復を引っぱったのがマス市場で、テーブル・ドロップ(掛け金)は7億4,000万米ドルに回復しており、19年第4四半期の14億1,000万米ドルの半分以上の水準にまで戻っている。
シティー オブ ドリームス マニラもまた、第4四半期に1,680万米ドルというプラスの調整後EBITDAを報告しており。営業収益が6,380万米ドルへと47%増加した結果、前四半期の520万米ドルから大きく改善した。
メルコの他全ての施設は、20年第4四半期マイナスの調整後EBITDAを報告しており、スタジオシティは550万米ドルのマイナスとなった。同施設の2019年第4四半期の調整後EBITDAは1億1,740万米ドル、昨年第3四半期はマイナス2,170万米ドルだった。スタジオシティの営業収益は第3四半期の3,020万米ドルから8,820万米ドルに増加した。
アルティラ・マカオは営業収益2,800万米ドル、調整後EBITDAマイナス1,340万米ドル、モカクラブは収益1,280万米ドル、調整後EBITDAマイナス50万米ドル、キプロスカジノは収益820万米ドル、調整後EBITDAマイナス120万米ドルを報告した。
メルコのローレンス・ホー会長兼CEOは、最近の動向から勇気づけられていると述べた。
「新型コロナとそれによる渡航制限が継続して当社の営業及び財務成績に大きなマイナスの影響を与えている。これらの厳しい状況にもかかわらず、当社の統合型リゾートでは第4四半期にビジネスレベルで緩やかな回復が見られた」と述べた。