ギャラクシー・マカオの新施設「ギャラクシー・インターナショナル・コンベンションセンター(GICC)」のオープンが2021年最終四半期に延期にされる可能性が高い。最初に営業を開始する施設などもまだ未定。
水曜に行われた在マカオフランス商工会議所の朝食イベントで、ギャラクシーのMICE運営・営業部SVPのジョーイ・パサー氏が、ギャラクシー・マカオ第3フェーズ開発の一部であるGICCの進捗状況を明かした。
当初2021年初頭を予定していたものの、新型コロナの影響で21年下半期へと延期されていたGICCのオープンについて聞かれたパサー氏は、Inside Asian Gamingに対して、最終日程は「完全に当社の建設スケジュール、ライセンス次第だ。(2021年の)下半期のオープンとは言ったが、下半期の後半を目指していた」と答えた。
完成すれば、技術的にアジア最先端のイベント施設と言われるGICCは、MICEスペースのうちの4万㎡を占めており、その中には1万㎡もの広さを誇る展示・会議ホールが含まれている。また、コンサートやスポーツイベントなどに使用される予定の16,000人収容のギャラクシーアリーナや、400室以上の客室とスイートを持つアンダーズホテルもその中に作られる。
パサー氏によると、同センターは段階的なオープンを予定しているものの、ギャラクシーはどの部門を最初にオープンするかまだ決定していないという。
同氏は、「最初に処理すべきことがライセンス。建物の検査を行い、準備が出来ているかを確かめることだ。その後、どのイベントを採用し始めるかを検討する。マーケッドがどう反応または回復しているか、そして我々がそれにどう(対応)するのかに関しては非常にゆっくりなスピードになる可能性がある」と話した。
アンダーズはイベントスペースと合わせてオープンするかという質問に対して、パサー氏は「ギャラクシーには多くのホテルがあるために、必ずしも同時である必要はない。ビジネスに取って良いもの、そしてクライアントの希望に沿うものなら」。
しかしながら、ギャラクシー・マカオは実際、GICCに高い期待を持っており、同施設がマカオの、会議(Meeting)、報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)産業を刺激するのに役立つと考えている。
マカオをアジアで最も魅力あるMICE地の1つにするというのを目標に掲げるパサー氏は、ギャラクシーがシンガポールからインスピレーションを得ていると述べた。
同氏は、「この施設の建設を検討している時、我々は長い時間をシンガポールで過ごし、その市場を見て、その施設を見て、何が彼らを唯一無二に指せるのかを考えた。
ビザなどのアクセシビリティがその1つだ。会場として、色々な事ができるが、もしアクセシビリティが機能していない、またはビジネスを行うための利便性が機能しなければ、事は難しくなる。そしてそれらこそ我々がシンガポールから学ぶべき教訓だと思う。なぜなら、彼らはその仕組みにおいて本当の意味で成熟したステージにいるからだ。彼らは、申請完了までのスピード、そして輸入や輸出という面でイベントにスタッフを集めるスピードの早さを保証できる。スケジュールを提示できるということだ。
飛行機を降りて、税関を通ってホテルに着くまでに25分以上かからないということを示すインフォグラフィックを見せてくれる。そしてそれこそが、大手プレイヤーになるために、我々が目指したいある種の指標となる」と述べた。