マカオの1日当たりのゲーミング粗収益(GGR)が、今月初旬と比べて過去1週間に倍以上に増加した。アナリスト達は旧正月後に旅客数が急増したことと高い勝率を突然の回復の理由に挙げている。
月曜、JPモルガンとサンフォード C バーンスタインの両社が発表した数字によると、2月1日から21日までのマカオのGGRは58億パタカ(約763億円)、1日当たりでは2億7,600万パタカ(約36億円)となっており、これは2019年2月の1日当たり9億600万パタカ(約約119億円)と比べると70%低い水準となる(新型コロナウイルスの影響によって2020年2月との比較よりも実情を表している)。
しかしながら、過去1週間の1日当たりGGR平均は4億6,600万パタカ(約61億円)となり、2月最初の2週間の2億パタカからは倍以上、過去数か月間の平均である2億5,000万パタカから2億6,000万パタカからは大幅に改善した。
バーンスタインのヴィタリー・ウマンスキー氏とティエンジャオ・ユー氏は、旧正月連休の後半は「一般的にマカオではより好調となる。というのも旧正月前および旧正月前半の旅行は一般的にこの期間へと遅れることが多いからだ」と指摘した。
JPモルガンのDS・キム氏とデレク・チョイ氏は、「需要の加速自体は予想されていたものではあるが、これは我々および市場の予測を超えた好調なポイントだ(予想は1日3億から4億パタカ)」と述べた。
アナリスト達は、同部門がマスとVIP両方での高い勝率に後押しされたと付け加えており、VIPの1日当たりの取扱高は、1月と比べて5%、マスは3%から4%増加したと見られている。
2月全体のGGR値は2019年2月比でおよそ70%減になると予想されている。