クラウン・リゾーツの暫定業務執行役会長は、同社がライセンス保有に適格であると認められ22億米ドル(約2,330億円)をかけたクラウン・シドニー開発の開業に漕ぎつけることができると自信を持っていると話す。
ケン・バートンCEOの辞任を受けて今週、暫定業務執行役会長に就任したヘレン・クーナン氏は、木曜に行われた21年度上半期(会計年度末2021年6月30日)業績発表の中で、ニューサウスウェールズ州規制当局とのクラウンの協議に関する最新情報を提供した。そのような協議が行われる前、クラウンは、最近実施されたバーギン調査の結果、州カジノライセンス保有に不適格だと判断され、NSW独立酒類・ゲーミング局(ILGA)フィリップ・クローフォード局長は、クラウンには適格だと認められるまでに「やるべきことがたくさんある」というコメントを出していた。
しかしクーナン氏は木曜、12月28日に非ゲーミング部門の営業を開始したクラウン・シドニーが近くカジノ開業の許可を取得できると自信を覗かせた。
クーナン氏はアナリスト達に対して、「我々は即座に行動を起こし、バランガルー限定のゲーミングライセンスを実施するためにまとめられた手順に従う方法を検討している。
かなりの数の未確定要素があるものの、委員会は主にクラウンの管理の範囲内の変更を提案しており、改革アジェンダの一環として多くの変更が既に順調に進んでいる。クラウンは先手を打ってガバナンスとコンプライアンス手順の強化を実施してきた。
我々はILGAと緊密に連携して、適格であると認められるための是正措置や手段がどのようなもので、どのようなタイミングが関わってくるかを明確にしている」と語った。
クーナン氏は開業日の発表は嫌がったものの、クラウン・シドニーの期間限定の酒類販売ライセンスの期限を4月末としたクローフォード氏による最近のコメントには言及した。
同氏は、「4月末に近づくにつれて、タイミングに関してより明確になってくるかもしれない。そして、開業を実現させるために、これまで我々が取ってきた是正措置、今後取る見込みのもの、およびこれから着手しなければならないものに関して執行可能な合意に達することができる可能性はある。
我々は当局が求めるどのような期限にも間に合うよう、出来る限り素早く取り組み、彼らが適切なプロセスを踏めるようにする。施設開業を承認する準備が整ったかどうかを決めるのは最終的にはILGAの判断だ。しかし、申し上げた通り、当社としては速いペースで進めていく」と語った。
クラウンは、木曜の業績報告の中で、シドニーでは現在450人のカジノ従業員がカジノ営業の開始を待っていることも明かした。同社は、中には施設の別の部門に配置されている人もいるし、研修や開業前準備を続けている人もいると述べた。