IR(カジノを含む統合型リゾート施設)の誘致について、長崎県佐世保市は26日の市議会特別委員会で、誘致先のハウステンボス(HTB)周辺の交通環境改善や観光振興などを図るため、IRを設置・運営する事業者に約147億円の費用負担を求める方針を説明した。長崎新聞が伝えた。
長崎県は1月7日よりIR運営事業者の公募を開始しており、第一次、二次審査、廉潔性調査などを経て、ことし8月に事業者を選定する予定。県が発表した事業者募集要項には、周辺地域開発やMICE誘致、交通インフラの整備などに加えて、ギャンブル依存症などの対策に関わる費用の一部として運営事業者が約147億円を負担すると明記されている。
政府は、訪日外国人旅行者数を2030年に6,000万人とすることを目標としており、県はIR実現による地域の活性化、ひいては日本全体の観光および経済振興の起爆剤として政府の目標達成に寄与することを目指す。