韓国の外国人専用カジノ事業者、パラダイスでは、12月にカジノ収益が急増し、前月比331.5%増の422億2,000万ウォンにのぼった。
前年同月比では39.4%の減少ではあるものの、その数字は643億ウォン(約60億円)のカジノ収益を計上した2020年2月以降の月間収益からは大幅な改善を意味している。
パラダイスは、12月の突然の収益増加の理由を提供しなかったが、テーブル・ドロップ(掛け金)が1,519億4,000万ウォンの前月比8.8%増に留まったことを考えると、恐らく運が味方したようだ。同社がコロナ禍でも何らかの収益をあげることができているのは、現地駐在員が同社の4つのカジノ、パラダイス シティ、パラダイス・ウォーカーヒル、釜山カジノそして済州グランドに少ないながらも安定したビジネスの流れをもたらしていることによる。
それら4つのカジノは3月末に短期間営業を停止し、済州グランドが4月13日から、残りの3つが4月20日から営業を再開した。
パラダイス・ウォーカーヒルも、韓国全土を襲う新型コロナ感染拡大の最近の波に対応して12月15日(火)に営業を停止した。政府は、その感染拡大によって、ソウル首都圏の警戒レベルを2.5という5段階の警戒レベルシステムで2番目に高い水準に引き上げている。
政府がソウル首都圏の現在の警戒レベル2.5を1月17日まで延長したにもかかわらず、今週パラダイス・ウォーカーヒルが営業を再開したのは注目すべき点だ。ウェブサイトに掲載した通知文書の中で、パラダイス・ウォーカーヒルは、1月4日(月)午前7時に営業を再開したが、「新型コロナ陰性の検査結果を持つお客様のみに入場を限定する」と述べた。 同社は、入場を希望する客は衛生当局または病院から1週間以内に取得した書類を提示しなければならないと付け加えた。
最近の休業期間にもかかわらず、パラダイスはテーブルゲーム収益が前年同月比で411.3%増の408億2,000万ウォンになるなど、2020年を好調な業績で締めくくった。
年間のカジノ収益は57.2%減の3,352万9,000万ウォンだった。