JPモルガンのアナリストによると、2020年10-12月期、マカオのマスゲーミング収益が、全体のGGRのおよそ75%を占め、「群を抜いて過去最高の水準」となった。
ゲーミング監察協調局(DICJ)が先週の12月のGGR値を発表した後に出した月曜のレポートの中で、JPモルガンのDS・キム氏とデレク・チョイ氏は、同四半期、GGRは1日当たり2億3,700万パタカ(約30.5億円)へと前年同期間比で70%の減少となったと述べた。
しかしながら、新型コロナによる影響をもろに受けたVIPを算出すると、前年比で80%の減少となっており、それに対してマスGGRは19年第4四半期の水準に対して約63%の減少にとどまった。彼らは、12月にはVIPが75%から80%の減少でマスは60%減だったと付け加えた。
VIPプレイでの著しい減少が、マス部門がより大きく貢献するという結果に直接つながった一方で、キム氏とチョイ氏は、「マス割合の増加と比較的回復力がある非ゲーミング(小売、賃貸)、そしてコストの合理化のおかげでこの水準でプラスのEBITDAを計上するはずの事業者にとってこれはプラスだ」と指摘する。
アナリストたちは、「すでに前回の業績発表から広く言われていたが、それでも彼らがもう大きな損失を計上していないのを見ると安心する」と述べた。
事業者別では、JPモルガンはプレミアムマスでのマスの堅調な業績によってマーケットシェアを最も拡大させた企業にMGMチャイナの名を挙げ、SJMはプレミアムマスへの限定的なエクスポージャーによってそのシェアを最も失った企業となった。
IAGが伝えた通り、マカオは12月にGGRが前年同月比65.8%減の78億2,000万パタカ(約1,006億円)となったことを報告した。2020年1月以降では最高値となる。