社会文化庁の欧陽瑜(Ao Ieong U)長官が、マカオが年末までに新型コロナワクチンの第1弾を受け取る可能性があると述べた。
長官は、水曜行われたマカオ立法会への社会文化問題分野に関する2021年方針演説の際にこの話題を取り上げ、マカオ特別行政区政府が今月末までに最前線で働く医療従事者に摂取するためのワクチンを確保・購入したことを明かした。政府はまた、マカオ住民用に140万本のワクチンも確保している。
欧陽長官は、「ワクチン140万本は2021年上半期中に到着すると見ており、上手くいけば、来年第1四半期中に到着する可能性すらある」と述べた。
マカオでの状況は安全だと考えられているために、ワクチン接種は段階的に実施されると長官は述べた。マカオでは、新型コロナウイルス感染者数ゼロが発表されてから4カ月以上、そして市中感染の最後の陽性者が出てから8カ月以上が経過している。ホテル隔離の人を含め、マカオではパンデミックが始まって以降たった46人の感染者しか確認されていない。
政府は9月、世界保険機関(WHO)との間で合意に達し、新型コロナウイルスのワクチンの公平供給を目指す枠組みである「Covax(コバックス)ファシリティー」に参加したことを初めて明かしていた。ワクチンが利用可能になれば、マカオには一定量を購入する権利が保証されている。140万本は、マカオの全人口に2回以上接種できる十分な数。
しかしながら、政府は近々街に外国人の入境を認める予定はしていない。
長官は、「マカオには多数の新型コロナ患者に対応できるような能力がない。我々は、外国人のマカオ入境を認めることを検討するにあたって、外国での状況が低リスク地域になるのを待たなければならない」と述べた。