オーストラリアのクラウン・リゾーツが、ビクトリア州、ニューサウスウェールズ州および西オーストラリア州での全ジャンケット活動を永久に停止すると発表した。
初めに2021年7月1日までジャンケット営業を停止してから約2カ月、クラウンは火曜、ジャンケットとの全関係を完全に終わらせると約束することで、これまでの対応から段階を引き上げた。将来のあらゆるパートナーシップは現地のライセンス付与承認次第となる。
同社は「取締役会は、クラウンが全てのジャンケット事業者との取引を永遠に停止し、ビクトリア州、西オーストラリア州、ニューサウスウェールズ州のゲーミング規制当局との協議の対象とすることを決めた。
クラウンは、当該ジャンケット事業者がライセンスを付与されている、そうでない場合は、クラウンが営業するその州の全ゲーミング規制当局に承認または認可されている場合にのみ、当該ジャンケット事業者との取引を再開する」と述べた。
クラウンはビクトリア州、西オーストラリア州そしてニューサウスウェールズ州のゲーミング規制当局との協議プロセスはすでに始まっていると付け加えた。
全ジャンケットとの協力を停止するという決定は、クラウンが間もなくオープンする22億豪ドルのクラウン・シドニー開発のためのNSWカジノライセンス保有に適しているかを調べる調査が結論に近づく中で下された。調査をサポートする弁護士は、規制上の契約に違反したという理由から、クラウンがそのライセンスを失うことを強く求めている。その違反は主に、主要株主であるジェームス・パッカー氏が及ぼした影響に関係している。
ビクトリア州賭博および酒類規制委員会もクラウンに対して、なぜクラウンが社内でジャンケット管理を怠った疑惑によって罰せられるべきではないかについての正当な理由を示すよう求めている。
クラウンはすでに取締役会改造の真っ只中にあり、前業務執行役会長のジョン・アレキサンダー氏とジョン・ホルヴァート氏の両者が最近の年次株主総会で辞任した。会長のヘレン・クーナン氏は、今後さらに取締役会に変更を行っていくことを約束している。