日本政府観光局(JNTO)は10月21日、2020年9月の訪日外国人客数を発表した。訪日外国人客数は前年同月(227万2,883人)比99.4%減の1万3700人だった。12カ月連続で前年同月を下回ったが、6カ月ぶりに1万人を超えた。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、「ビジネストラック」や「レジデンストラック」など、韓国やベトナムなどの一部の国との間で、国際的な人の往来再開に向けた段階的措置の運用が開始されているものの、日本における検疫強化、査証の無効化等の措置が引き続き取られていること、また、欧州を中心に出国制限が解除されている国がある多くの国で引き続き海外渡航制限等の措置が取られていること等が、ビジットジャパン重点22市場の多くで訪日外客数が6カ月連続で対前年同月比で1%にも満たない数字となる要因となった。
「レジデンストラック」とは、入国後14日間の自宅等待機は維持しつつ例外的に日本と相手国間の往来を認める 仕組みで、主に駐在員の派遣・交代など、長期滞在者用。「ビジネストラック」とは、「活動計画書」の提出等の条件の下、日本または相手国入国後の14日間の自宅等待機期間中も行動範囲を限定した形でのビジネス活動を認める仕組みで短期出張者用。
日本人出国者数は4月の3,915人(前年同月比99.8%減)から徐々に回復し、8月は3万7137人(同98.2%減)だったが、9月は3万1600人(同98.2%減)と減少した。