米カジノ大手でサンズ・チャイナの親会社であるラスベガス・サンズが、15億米ドル(約1,580億円)のクレジット・ファシリティへの修正を発表し、特定の要件が一時的に取り除かれるものの、配当の支払い能力に制限が加えられている。
木曜の報告書によると、貸し主側が2020年10月期四半期から21年第4四半期末までの間のいずれの四半期最終日時点で、LVSが連結レバレッジ比率を最大4対1に維持するという2019年4月の当初の契約で規定された要件の撤廃に合意した。
しかしながらLVSは、その期間中の各四半期の最終日に3億5,000万米ドルの最低流動性を維持し、各月最終日から7営業日以内に、管理エージェントとしてバスコシア銀行に流動性証明書を届けなければならない。
注目すべきは、LVSはその期間中、配当が支払われた後の流動性がプロフォーマベースで10億米ドルを超えない限りはその期間中の配当支払いは認められないという点だ。
LVSは今年の第1または第2四半期のどちらの後にも株主に配当を支払っておらず、19年度分として2020年1月29日に0.79米ドルの最終配当を支払ったのが最後となる。
同社のマカオの子会社サンズ・チャイナは最近、独自の20億米ドルのリボルビング・クレジット・ファシリティへの修正を発表しており、それには権利放棄期間の延長に加えて、コミットメントを最大10億米ドル増額するオプションが含まれていた。