埼玉県川口市の違法カジノ店からみかじめ料を受け取っていたとして、埼玉県警は10日、先月に逮捕された暴力団幹部の男の関係先を家宅捜索した。
今年6月、埼玉県川口市内の違法カジノ店が摘発され、その後の警察の捜査で先月、住吉会系傘下の暴力団幹部の男(58)が、この店から数十万円のみかじめ料を受け取っていた疑いで逮捕された。埼玉県警が10日に家宅捜索を行なったのは東京新宿区にある指定暴力団・住吉会の関係先。警察は違法カジノ店での売上金が暴力団の資金源になっていたとみて、詳しく調べる方針。
様々な名目で暴力団に金銭を支払う、いわゆる「みかじめ料」に関しては全国の自治体で様々な対策が取られている。例えば、東京都では昨年6月、暴力団に支払った店側にも罰則を設けた条例の改正案が東京都議会で可決され、同年10月から施行されている。暴力団排除条例の改正案は、指定した特別強化地域で暴力団に「みかじめ料」を支払った店側にも罰則が設けられた。特別強化地域には新宿歌舞伎町や銀座、六本木など都心部繁華街に加え、八王子市や町田市など都内22の区市の繁華街が指定されている。違反者には1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される。