新型コロナウイルスの影響で「巣ごもり需要」が膨らむ中、株式会社セガは人気プロゲーマーと対戦できるイベント「ぷよぷよのプロ選手にオンラインチャレンジ!」を5月9日から実施している。予想以上の反響の大きさから6月末まで毎週土曜日に開催することが決まった。
これは日本eスポーツ連合(JeSU)がプロライセンスを認めた選手と対戦できる画期的なイベント。プレイステーション4、ニンテンドースイッチの「ぷよぷよeスポーツ」でオンライン対戦できる環境が整っていれば、誰でも自宅にいながら自由に参加ができる。
当日の流れは、プロ選手3名が2時間ずつ、オンライン対戦のルームを作成。そのルームに入室し、マッチングできた参加者がプロ選手と対戦できる。
eスポーツとは電子機器を使った対戦ゲームを”競技”としてとらえる際の名称。米国や韓国などが盛んで1億円超の高額賞金大会もある。2018年ジャカルタでのアジア大会で初めて公開競技として行われ、22年の杭州大会では正式競技に加わる。
国内でも急速に普及し、昨年の「茨城国体」の文化プログラムとして採用された。今年の「鹿児島国体」でも開催される予定だったが、コロナ禍により、大会そのものが延期となっている。
セガサミーグループはeスポーツに力を入れており、国内企業として唯一参入を予定している「横浜IR」でも文化、芸術、エンタメ部門の重要なコンテンツのひとつととらえている。
13日に発表されたセガサミーホールディングスの2020年3月期の連結純利益は、前の期比5.2倍の137億円になった。これは新作ゲームソフトの販売が好調だったほか、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、海外でゲームのダウンロード販売が増えたため。
リゾート事業は統合型リゾート(IR)向けの費用などがかさみ赤字。21年3月期の業績予想は合理的な算定が困難として未定としている。