九州7県及び山口・沖縄県の知事と経済団体代表らが意見交換、協議を行う「九州地域戦略会議」は、今月22日に九州・長崎へのIR導入に向け、IR事業者へのメッセージを決議し、IR事業者へ期待する事項を発信したと発表した。
IR事業者へ送られたメッセージの骨子は、以下のとおり。
○新型コロナウイルスの感染拡大が、IR事業者及び世界にもたらしている困難な状況に対するお見舞い。
○ひとつの企業、ひとつの自治体の枠を超え、互いの持てる力を結集し、未来のビジョンを描き、その実現のための戦略を立て、着実に実行する。
○「九州地域戦略会議」において、九州各県の知事や経済団体の代表の中で、九州はひとつの理念が共有されている。
また、九州へのIR導入に際し、具体的に以下の3つを期待しているとした。
1.日本を代表する温泉地をはじめとする九州の多彩な魅力を世界に発信するとともに、観光関係者と連携し、九州内の周遊を促進し、九州全体の活性化を実現。
2.温暖な気候や海流に恵まれた九州の豊富で上質な食材等の世界への発信に向け、I R区域内の各施設で使用する食材等の調達について、九州内から積極的な調達を実施。
3.九州を元気にする企業間の連携や地域づくり等へ積極的な関与・協力を実施。
*九州地域戦略会議
・2003年に設置された九州7県・山口・沖縄の知事と経済団体代表らが意見交換、協議を行う会議体。「九州はひとつ」の理念のもと、官民一体となって九州独自の発展戦略や具体的施策推進に取組んでいる。例年、春と秋に開催されている。
・2019年6月に「九州・長崎IRを九州第一弾として応援する」ことについて決議。
*構成員
福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄、山口各県知事 (一社)九州経済連合会会長、九州商工会議所連合会