ゲンティン・シンガポールは、2020年の残りの期間への展望を「悲観的」と説明したものの、新型コロナウイルスの流行が発生した後の今でも日本での統合型リゾート開発計画に変わりはないと話す。
ラスベガス・サンズが規制環境をめぐる懸念から日本のIRレースから撤退するという決断を発表したのと同日、ゲンティン・シンガポールは20年第1四半期実績の概要を発表し、収益が前年比36%減の4億690万シンガポール・ドル、調整後EBITDAが55%減の1億4,690万シンガポール・ドルとなったことを報告した。
旗艦施設のリゾートワールド・セントーサ(RWS)が4月7日から営業を停止し、現在の6月1日までという休業期限が延長される可能性がある中、同社は、社会的距離の確保と制限的な入境規則が中期の回復を妨げ続けることで、RWSは「継続して重大な課題」に直面すると予想していると述べた。
「次々に展開する新型コロナウイルスの状況の変わりやすさを考えると、当グループは、今年の残りの期間の展望について悲観的な見方を持ったままでいる」
それでもなお、ゲンティン・シンガポールは、ギャラクシーエンターテインメントグループ、メルコリゾーツ&エンターテインメント、セガサミーそしてウィン・リゾーツと並んで、横浜での統合型リゾート開発を目指す5社の1社になっている日本への固い決意を再確認した。
同社は、「当社の長期的な成長戦略の中で、日本IRへの投資の機会は主役であり続ける。我々は、現在進められている横浜市によるRequest for Concept(事業構想公募)に取り組んできており、2020年下半期にはRequest-for-Proposal(事業提案公募)が始まると予測している」と述べた。