東南アジアでカジノを運営するドナコ・インターナショナルが、カンボジアにあるカジノ「スターベガス」が建つ土地のタイのベンダーから、銀行からの承認を待つ間、最近の和解契約に関連する全ての支払いを先送りにするための合意をとりつけた。
Inside Asian Gamingが以前伝えた通り、ドナコは当事者間の全ての訴訟を終了させ、同社のスターベガスのリースを95年間更新することを求める和解契約に関して、現在も取引銀行である台湾の兆豊国際商業銀行からの承認を待っている。
その訴訟には、ドナコが1.9億米ドル(約204.72億円)の損害賠償を求めていたシンガポールでの仲裁請求やスターベガスの50年間の土地リース契約の混乱をめぐるカンボジアでの訴訟が含まれており、その両方がベンダーが競合禁止条項に違反してポイペトでゲーミング営業を継続したというドナコの主張に関係している。
ドナコは金曜の報告書の中で、和解を最終的にまとめる中で兆豊銀行の支持を得られると確信していることに変わりはないと述べた一方で、同社は、タイのベンダーたちと全ての支払いに関して、銀行の承認を受け取ってからのみ支払い義務が生じるという点で合意したことを明かした。
その条件には、タイのベンダーたちがスターベガスの横でライバル事業を運営することを禁止する競合禁止条項の削除、そしてドナコが追っている未払の運営管理費と追加のリース費の支払いが含まれている。
ドナコのメル・アシュトン会長は、「関係者の協力に感謝している。全当事者の経済的な利害が一致し、我々が銀行の承認を最終的に取り付ける努力をする中で、こういった行動が和解やリースをめぐる不透明感を取り除いてくれる」と述べた。