ラスベガス・サンズのシェルドン・アデルソン会長兼CEOが再びゲーミング業界で最も裕福な人物となり、純資産268億米ドル(約2兆9,053億円)で2020年のフォーブス世界長者番付で28位にランクインした。
フォーブスの2020年番付でカジノ・ゲーミング業界からランクインしたのは数人で、その中でアデルソン氏がトップとなった。ランクインした人物は他に、シーザーズとエルルドラド・リゾーツとの173億米ドルの合併の影の立役者で、投資家のカール・アイカーン氏が資産138億米ドルで78位に、そしてギャラクシーエンターテインメントグループのルイ・チェ・ウー氏が117億米ドルで106位にランクインした。
しかしながら、LVSのボス、アデルソン氏は、最近では2019年11月に当時の純資産37.7億米ドルで24位にランクインしていたものの、新型コロナウイルスの世界的大流行の中で資産が減少した。純資産が109億米ドル減少するということは、新型コロナウイルスの世界的な流行が始まってから、同氏が資産の28.9%を失ったことを意味している。
フォーブスはそのような影響を一般的なトレンドとして指摘しており、2020年長者番付発表の中で、「地球上で最も裕福な人々も新型コロナウイルスに対しては免疫がない。この世界的大流行がヨーロッパやアメリカに大きな打撃を与えたことで、世界の株式市場が崩壊し、多くの資産が暴落した。
このランキングをまとめた3月18日時点で、フォーブスがカウントした億万長者の数は2,095人。これは1年前よりも58人少なく、我々が最初に純資産を計算したたった12日前よりも226人少ない。
残った億万長者たちの51%が昨年よりも貧しくなっている。文字通り、世界の億万長者は8兆米ドルの資産を持っており、2019年からは7,000億米ドル減ったこことになる」と述べた。
アマゾンのジェフ・ベゾス氏が資産1130億米ドルで3年連続1位となり、そのすぐ後に980億米ドルでビル・ゲイツ氏が続いた。
ゲーミング関係では、ノボマティックグループのオーナー、ヨハン・グラフ氏が65億米ドルで230位にランクインし、ポーカースターズの共同創業者、マーク・シャインバーグ氏が49億米ドルで345位となった。