日本でパチンコ店を運営するオークラホールディングスが、家賃売上を生み出すために長崎にオフィス、倉庫および駐車スペースを購入し、その理由として事業を多様化させる必要性を挙げた。
九州、関東、関西そして中国地方で17のパチンコ店を運営するオークラは、最近、パチンコ業界が直面する課題について主張する機会が多く、昨年初めに導入された規制によって「パチンコやパチスロ機の射幸性が制限され、その魅力が減少し来店者数にマイナスの影響を及ぼしている」などの発言をしている。
そういった厳しい状況を受けて、オークラは競技馬2頭を購入し、2019年6月に馬の調教施設の運営を始めている。今回、同社は長崎にある9階建てオフィスビルの中のオフィススペース130㎡、駐車スペース約1万㎡そして倉庫スペース約1千㎡を通じて不動産への投資を行なった。
取得総額は7億8,220万円。
取得理由を説明する中で、オークラは「当グループは、積極的に収益の流れを強化・多様化するための機会を模索してきている。当社取締役は(中略)、今回の取得が(i)不動産投資ポートフォリオの拡大、それによる将来の値上がりからの利益獲得、そして(ii)グループの安定したキャッシュフロー及び収益源の役割を果たすことができるレンタル収入という新たな収入源の創出のための素晴らしい機会を当グループに与えてくれると考えている」と述べた。
オークラは、取得した不動産の既存リースから生まれた税引き後純利益が、2018年6月期の年度には2,790万円、そして2019年6月期には2,350万円となったことを付け加えた。