日本の株式会社ユニバーサルエンターテインメントは、2019年に純売上高が34.0%増加の1,249億4,000万円を記録したが、親会社株主に帰属する純利益1,611億7,000万円から 51億9,000万円の損失に転落したため、十分な利益を維持出来なかった。
前年との違いは、ウィンリゾーツとユニバーサルの米部門であるアルゼUSAと2018年3月に決着した24億米ドル(約2,634億円)の訴訟和解が関連している。
それにも関わらず、同社はパチスロやパチンコなど主要な事業部門全体で成長が報告されており、売上高は機械販売の増加に伴い前年同期比22.0%増の516億9,000万円となった。ユニバーサルは、2018年の96,450台から114,463台の機械を販売したと語った。
「さらに、1タイトルあたりの販売価格が上昇し、ビジネスフローを含むビジネス効率が向上したため、売上原価とSGA比率が低下した」と述べた。「その結果、純収益と営業利益が増加した」
同社のフィリピンの統合型リゾートであるオカダ・マニラは、2019年の純売上高が45.9%増の714億1,000万円となり、調整後セグメントEBITDAは223.4%増の132億2,000万円となった。営業損失は63億3,000万円から13億9,000万円に縮小した。
ユニバーサルは、オカダ・マニラが2020年上半期に完成予定であるタワーBホテルの残りの客室を開設することで、上向きの軌道を継続する見込みであると述べた。
「第4四半期には来訪者数が増え続け、すべての業務カテゴリの取扱高が増加した」と述べている。「それは、カジノのVIPゲーミング部門だけでなくマスマーケットのテーブルゲームとマシン部門を含む増加である。客室数の増加に伴い、その他の収益が大幅に増加した。
ホテルの客室稼働率は、第4四半期を通じて高水準を維持している。また、7月中旬、オカダ・マニラのコーラルウィング(タワーB)の操業が開始した。追加開設となる全客室は、2020年の上半期に完了する予定である。これにより、さらに多くの顧客を引き付けてやまない魅力が増えるだろう」
ユニバーサルは、他の事業の純売上高が12.3%減の15億1,000万円、営業利益が51.7%減の5億3,100万円であったと述べた。