マカオにある全てのカジノ、スロットマシン店、VIPクラブ、競馬およびスポーツくじ店が、新型コロナウィルス感染拡大防止のための政府命令を受けて、2月5日水曜深夜に正式に一時休業状態に入った。
マカオのゲーミング業界がこのような長期間の措置に直面したのは今回が初めてのことで、閉鎖となるのは2018年9月に台風22号(マンクット)の接近による33時間の一時営業停止以来初のこととなる。
マカオの賀一誠行政長官は、いわゆる大流行が制御下にあると見なされれば、定められた15日間の終了時点で営業は通常の状態に戻る可能性が高いと述べている。
政府が記者会見で一時的な営業停止の全容を発表してからおよそ6時間後の火曜午後11時、マカオのカジノはカジノへの入場客を断り始め、同時にすでに中にいた人たちに午前0時までに施設を退場しなければならないことを通知していた。時計が午前0時を指したと同時に全ての扉が閉められ、マカオのゲーミング規制機関である(DICJ)の検査官が、その流れを監視するために現地に派遣されていた。
ゲーミングコンセッション保有6社は、最大人数に適用できるよう、短期的に業務の再調整を行う予定ではあるものの、カジノ閉鎖による影響を最も受ける4万人の従業員に給与全額の支払いを約束している。
カジノが閉鎖され、マカオの入境口で実施される様々な予防対策によってマカオへの旅客数がすでに80%以上も減少している中、マカオにある世界的に有名なIRやそれらを取り囲む道路には奇妙な光景が広がっており、Inside Asian Gamingが訪れた際に普段混雑しているゲーミングフロアやショッピングモールは不気味なほどに空いていた。
アナリストたちは、全てのカジノとゲーミング営業が予定通り2月20日に再開したことを想定しても、マカオの2月のGGRは、前年比で最大75%の減少となる可能性があると予想している。