メルコリゾーツのローレンス・ホー会長兼CEOとクラウンリゾーツの筆頭株主であるジェームス・パッカー氏は、メルコによる元マカオパートナーの多数の株式取得が適切であったかどうを調べるNSW独立酒類・ゲーミング局の審問に参考人として立ち会うことになっている。
ホー、パッカー両氏は火曜、クラウンの19.99%の株式を17.6億豪ドル(約1,325億円)でメルコが取得した2019年5月の合意内容を当局が調べるための公聴会初日に参考人として招集された。
この公聴会は、ホー氏とその父親でマカオカジノ界を作った一人として有名な故スタンレー・ホー氏の間のあらゆるビジネス上のつながりを調べるために行われる。また、昨年にオーストラリアメディアがアジア犯罪組織とのつながりを報じたために、クラウンとアジアのジェンケット事業者との関係も調査されることになっている。
クラウン・メルボルンとクラウン・パースを運営するクラウンは現在、22億豪ドルをかけてクラウン・シドニーを開発している。クラウン・シドニーは高級カジノ、ホテル、住居及び小売店を備えたシドニー・ハーバーを見下ろすタワー。
NSW独立酒類・ゲーミング局は、昨年8月に調査を発表し、その際に調査に役立ち、 審問で使用される書類や情報の提出を強制的に求める通知を「クラウン側の関係者とその他関係者」に送っていると述べていた。
パトリシア・バージン審査官は火曜、2020年2月24日に再開される調査に関連して、35の呼出命令が出され、5万8千の書類を受け取ったことを明かした。
父親とのビジネス上のつながり疑惑に対して、ホー氏は以前、「クラウンも私も常に、私の事業取引は父の利害からは独立したものであると強調してきた。クラウンとはすでに12年間にわたる提携関係があり、問題なく当局からの誠実性調査を通過してきた」と述べていた。
クラウンもまた、大きな注目を集めた60 Minutes、The Ageそしてシドニー・モーニング・ヘラルドによる合同調査で上がった疑惑に繰り返し反論しており、ナオミ・シャープSC(シニア・カウンセル)を補佐する弁護士は火曜、調査に対してクラウンの資金洗浄疑惑やその他申し立ては、「全くの偽り」だと繰り返し述べた。