オーストラリアの買収委員会は、一連の訴訟にドナコ全体が巻き込まれる中、タイの元ベンダーが取締役会を操作しようとしていると主張し、法的手続きの実施を求めるドナコ・インターナショナルによる請求を却下した。これは1カ月以内で2度目のこととなる。
水曜の報告書の中で、買収委員会は以前の決定への再調査を求める11月14日のドナコからの請求を却下すると述べた。すでにタイのベンターと他の現株主がつながっているという疑惑へのさらなる調査を正当化するのに充分な証拠が提供されていないという決定が下されていた。
ドナコからの当初の請求は、少数株主の中の2人、ジェラルド・タン氏とパトリック・タン氏による同社の株式の取得、譲渡または売却の抑制を求めていた。同社はまた、売却のための株式の権限の付与も求めており、その2人が会社を追われた創業者、ジョーイ・リム氏の近しい友人であり関係者であると主張していた。 ジェラルド、パトリック・タン両氏は最近、同社の現取締役全員の解任と、彼ら自身を含む5人がそのポジションに就くことを求める通知を出していた。
ドナコの当初の請求に対する回答の中で、買収委員会は11月14日、「(タン両氏の通知の)状況が受け入れられないと正式に認める妥当な見通しはなかった」と発表した。 調査委員会は今、法的手続きの実施についても却下した。
アジアを拠点にする投資会社で最近ドナコの19.25%の株式を取得したオンヌットロードは代わりに、少数株主の取締役会入れ替えの動きに対して、2019年11月29日に行われる年次株主総会での株主投票によってその問題の解決を求めることで対応した。オンヌットロードは、現取締役会への支持を表明している。
ドナコによる、リー・バグ・レン(Lee Bug Leng)氏、リー・バグ・フイ(Lee Bug Huy)氏、そしてリー・バグ・トン(Lee Bug Tong)氏というタイの元ベンダーたちとの訴訟はカンボジア、シンガポールそしてオーストラリアにまで拡大している。