フィリピンのゲーミング規制当局、PAGCORは、2019年9月30日までの3カ月間のカジノからのゲーミング粗収益が過去最高の553.4億比ペソ(約1,178億円)に達し、昨年の同期間からは20.8%のプラス成長となったことを明かした。これはまた19年第2四半期からは5.8%の増加を示している。
フィリピンの第3四半期カジノ収益の大半が、エンターテインメント・シティにある統合型リゾート、ソレア、オカダ・マニラそしてシティー オブ ドリームス マニラで生み出されたもので、GGRは23.5%増の421.9億比ペソにのぼった。近くにあるニノイアキノ国際空港沿いに位置するリゾートワールド・マニラもエンターテインメント・シティの数字に含まれている。
マニラから約2時間の場所にあるクラークで拡大するカジノ産業は、前年比55.8%増、前四半期比51.3%増という最大の四半期伸び率を記録し、収益は33.1億比ペソに達した。一方でPAGCOR所有のカジノはほんのわずかな伸びとなる93.3億比ペソだった。
ゲーミングセグメント別で見ると、エンターテインメント・シティやクラークにあるカジノを含む全てが民間所有の事業で構成される同国の公認カジノではVIP収益が大幅増となり、GGRは124.3億比ペソへと50.4%増加したことをPAGCORが明かした。マスゲーミングGGRは19.3億比ペソへと15.5%増、電子ゲーミング機収益は142.8億比ペソへと21.2%の増加となった。
PAGCORは、19年第3四半期末時点で全国に合計でテーブル2,378台、スロットマシン21,173台が設置されていると述べた。