SJMホールディングスは19年第3四半期、ゲーミング粗収益(GGR)が前年比13.3%の減少となるも、会社の株主に帰属する利益が7.38億香港ドル(約102.52億円)へと4.5%増加し、調整後のEBITDAが9.5億香港ドルへと3.4%増加したことを報告した。
94.9億香港ドルというGGRの大きな原因にはVIPでの大幅減があり、ローリングチップ取扱高は930億香港ドルへと44.0%の減少、そしてGGRは28.9億香港ドルへと42.6%減少した。VIPのウィン率は2018年の同じ四半期と比べてわずかに増加の3.1%となった。
反対に、マスマーケットのGGRは12.1%増の63.1億香港ドルにのぼり、スロットマシンのGGRは4.6%増の2.98億香港ドルとなった。グループ全体の純収益は80.6億香港ドルへと3.2%減少した。
SJMの業績は半島にある旗艦施設のグランド・リスボアの業績を大きく反映しており、同施設では19年第3四半期、GGRが33.0%して28億香港ドルに落ち込むも、調整後のEBITDAは5.7%増の5.24億香港ドルとなった。
グループが直接経営するカジノ、カジノ・リスボア、カジノ・オシアナスそしてカジノ・タイパではGGRが16.3億香港ドルへと1.7%増加し、サテライトカジノはGGRが50.6億香港ドルへと2.1%減少したことを報告した。
SJMは最近、コタイのIR、グランド・リスボア・パレスのオープンがさらに先延ばしとなり2020年後半となっていることを明かしており、建設予算は360億香港ドルから390億香港ドルへと増加している。
火曜の19年第3四半期の財務報告の中で、同社はグランド・リスボア・パレスは「完成に近づいており、グループは開業前の政府による検査が間もなく始まると予想している」と述べた。