北海道でIR開発への参画を目指す米モヒガン・ゲーミング&エンターテインメントは16日、苫小牧市に事務所を開設したと発表した。日本経済新聞などが伝えた。IRの誘致を検討する北海道で同社の事業などを周知する。事務所では同社が想定する苫小牧でのIR構想を発信していく予定だ。
事務所は平日の3日間営業し、日本チームの拠点、そして北海道民がIRについて学ぶためのショールームの両方の目的で使用する計画だ。米モヒガンは米国やカナダなどでIRの開発・運営を手掛ける。苫小牧市は北海道がIRを誘致する場合、優先候補地となることが決まっている。
モヒガンは、「苫小牧の事務所には、モヒガンの会社概要書だけでなく、モヒガンの企業理念やCSRについてまとめた本、モヒガンが描く北海道苫小牧でのIRビジョンブック(インスパイア北海道ビジョンブック)を設置する予定です」と述べた。同社は最近になって初めて北海道IR構想の詳細を発表しており、名称はインスパイア・エンターテインメント・リゾート北海道、費用は35億米ドルから45億米ドル(約3,800億円から4,890億円)となることを明かした。
インスパイアという名称は、仁川に建設が予定されているインスパイア・コリア、そしてギリシャで提案中のIR構想、インスパイア・アテネといったモヒガンの世界での開発で採用されているテーマに続くものとなる。
同社の北海道IRには、コネチカット州のモヒガン部族と北海道の原住民であるアイヌ民族両方の文化を称えるユニークな博物館が含まれる予定。苫小牧の森林に囲まれた地域に位置する予定。このIRは、ゲストに乗馬やクロスカントリースキーなどの様々なアウトドアアクティビティも提供する予定をしている。
すでにハードロックカフェ、ラッシュ・ストリートが北海道に事務所を開設している。