シーザーズ・エンターテインメントとエルドラド・リゾーツは、提案中の178億米ドル(約1兆9,288億円)の合併に関する株主投票を行うために、11月15日金曜朝に、個別でしかし同時に株主総会を開催すると発表した。
両社が金曜に合同で提出したSEC報告書の中で総会の詳細が明かされており、総会では、シーザーズの株主が太平洋時間午前9時にラスベガスのシーザーズ・パレスで、エルドラドの株主は同じ時間にリノにあるエルドラド・リゾーツで投票を行う。賛否を問われるのはゲーミング業界史上最大の企業取引の1つで、エルドラドは72億米ドルの現金を支払い、エルドラドの普通株7,700万株、そしてシーザーズの未払い純負債の引き受けによって、シーザーズの全発行済み株式の取得を目指している。
承認されれば、シーザーズはエルドラドの子会社であるコルト・マージャ―・サブと合併し、シーザーズの名を残しつつエルドラドの100%子会社となる。
金曜の報告書の中では他に、合併後企業の取締役会を構成する11名の役員の身元が明かされており、エルドラドの現取締役6名とシーザーズからの5名が新会社の取締役に就任する。
エルドラドの代表団には会長のゲイリー・カラノ氏、CEOのトーマス・リーグ氏をはじめデイビッド・トミック氏、フランク・ファーレンコフ Jr氏、マイケル・ぺグラム氏、ボニー・ビウミ氏が含まれており、シーザーズからはキース・コッツァ氏、ジャン・ジョーンズ・ブラックハースト氏、ドン・コーンスタイン氏、コートニー・マザー氏そしてジェームス・ネルソン氏が参加する。
この合併の完了は2020年以降となることが予想されている一方で、2社は早速資産の合理化を進めており、エルドラドは先月、VICIプロパティーズとの間で合意に達し、承認を待ってVICIがハラーズ・ニューオーリンズ、ハラーズ・アトランティックシティそしてハラーズ ラフリン ホテル&カジノを総額18億米ドルで取得する。
シーザーズはすでに、リオ オール スイート ホテル&カジノを5億1,630万米ドルで売却しており、8月には日本でのIRライセンス獲得を目指さないことを発表している。