ゲーミングアナリストたちは、10月の国慶節ゴールデンウィークのマカオのゲーミング事業者への控えめな予想を明かしており、より低い質の顧客がVIPとプレミアムマスセグメントにマイナスの影響を与えると予想している。
月曜遅くに発表された週次の財務分析の中で、投資顧問会社のサンフォード C バーンスタインは、10月1日から7日までの国慶節の傾向は、「楽観的には見えない」と警鐘を鳴らした。
ヴィタリー・ウマンスキー氏、ユーニス・リー氏そしてケルシー・ヂゥー氏は、「ホテル予約が堅調である一方で、今年は顧客の質が低く(一人当たりの消費額が少ないなど)なると予想している。連休期間中のルームコンプ(宿泊費無料特典)の利用は多いが、2018年よりも平均して消費額の低い顧客に行く可能性が高い。その結果、ゴールデンウィーク期間中および10月全体でより上の層のプレイは活気のない状態のままである可能性が高い」と述べた。
この予想は、米中貿易戦争、ジャンケットをめぐる最近の否定的な評判、そして継続する香港のデモ活動によって圧迫感を感じているマカオの事業者にとっての困難な期間と一致している。それらの逆風によって、アナリストたちは現在の9月の予想を下方修正しており、バーンスタインは9月予想を微増からほぼ横ばいに、JPモルガンは前年比での成長は「非常に容易」であるにも関わらず1%から2%の成長と予想している。
JPモルガンのDS キム氏は月曜、「GGR予想を下回った2か月の後、9月もマカオにとってまた忘れたい月になりそうだ。全員が10月のゴールデンウィークに注目しており、その結果は10月7日から8日頃に明らかになるだろう」と述べた。
マカオのゲーミング粗収益は、7月に244.5億パタカ(約3,256億円)へと3.5%の減少、そして8月に242.6億パタカへと8.6%の減少となり、両月ともに予想をいくらか外す結果となっている。