ラスベガス・サンズが、シンガポールの統合型リゾート、マリーナベイ・サンズの拡張用に40億シンガポールドル(約3,073億円)の追加資金を提供する2つの新たな融資契約を結んだ。
この改定融資契約には3つの融資枠があり、同社のFacility(融資枠)Aの下でのタームローンの期限を2026年8月31日まで延長することなどが含まれている。改定されたFacility Aローンは四半期ごとの分割返済の対象となる予定で、残存元本額の0.50%に相当する額の返済が2019年12月31日締めの会計四半期から始まる。
この改定契約はまた、Facility Bの期限を2026年2月27日まで延長すると同時に、利用できるリボルビングクレジットコミットメント額を2.5億シンガポールドル増額し合計7.5億シンガポールとしている。
一方でラスベガス・サンズは、第三修正融資枠契約の下で、特定の貸主が元本総額最大37.5億シンガポールドルを限度額とする新たなディレイド・ドロー・タームローン(限度額内で何度も借り入れ可能な証書貸付)の提供を確約していることを明かした。Facility Dについては、LVSの子会社、マリーナベイ・サンズ社が、「MBSとシンガポール政府観光局の間で結ばれた2019年4月3日付の開発契約に従って開発される拡張プロジェクトに関連するプロジェクト費用の資金として」2024年12月30日までのどのタイミングでも利用することができる。
Facility Dの期限は2026年8月31日。
LVSは4月、新しいホテルタワー、MICE施設、15,000人収容のアリーナそして追加のゲーミングスペースを含むマリーナベイ・サンズの拡張におよそ45億シンガポールドル(約3457億円)を投資する予定であることを発表していた。